オフアキシスガイダーの検討(撮影)

2023.6.3の夜に(この日はほぼ満月で、我が家の玄関先の街灯も重なって、星の撮影条件としては最悪なんですけど梅雨の合間の晴れた夜空、とにかく星を撮影)オフアキシスガイダーの設定が準備された鏡筒でPHD2ガイドの状態をテストしました。主鏡がC8(+レデューサー)とカメラはSV405CCCBPフィルターを取付、オフアキシスガイダーにはASI385MCを使用しました。(2023.6.5のブログ参照)そして当初はライブスタック、SSone Allinguider V2と画像の比較をするつもりでした。ところが

(1)どうしたものかライブスタックの画像がおかしい。

(2)SSone Allinguider V2にガイド星が検出されない。

のです。ひとまずこれは諦めて単独で検討を進めました。まずはお月様で焦点合わせと主鏡SV405CCとオフアキシスガイダー鏡ASI385MCの画像位置確認です。両者は少し位置はズレますがまあこんなものだと考えました。

SV405CC, gain 300, 1,8ms, 5℃

ASI385MC, gain 300, 7.8ms

最初のターゲットは撮りなれたM81です。欲張って240sec撮影をしました。星は流れました。また、この時のPHD2ガイドは荒れました。7cycle途中でガイドが効かなくなり、ガイドを中止して、2cycle撮影しました。ガイドを中止すると星の流れはほんとに大きくなりました。

gain 300, 240sec×6cycle, 5℃, PHD2ガイディング, ステライメージでコンポジット

gain 300, 240sec×2cycle, 5℃, ガイディング無, ステライメージでコンポジット

次のターゲットはNGC6826(まばたき星雲)にしました。初めての撮影ですが、高度、方位が丁度良かったからです。この時のPHD2ガイディングは荒れが少なく、よくガイドされているようでした。

gain 300, 120sec×16cycle, 5℃, PHD2ガイディング, ステライメージでコンポジット

最後に南東に向かって、久しぶりにM27を撮影しました。これもPHD2ガイドは荒れが少なかったです。

gain 300, 120sec×20cycle, 5℃, PHD2ガイディング, ステライメージでコンポジット, フォトショップでトーンカーブ処理

上記の画像で右下が黒くなっていますが、オフアキシスガイダー部を見たところプリズム部が主鏡面に被っていたようでした。位置調整に注意が必要です。

PHD2ガイドをまだ1回しか経験していないのに、好奇心に負けてオフアキシスガイダーでのガイドを試しました。かなり面倒が多いようだけど、面白いのは間違いないようです。使えそうなので、PHD2ガイドとともに学習していきます。