PixInsightを初めて試してみて

最近は晴れることが少なく、とうとうTrial PixInsightを試すことになりました。ソフトウエア導入も面倒くさかったです。そして丹羽雅彦さんの本(これが前に買ったと思ったんですがどこを探してもないんです。おかしいなーとよくよく考えたらKindle版でした。)を参考にまずはやってみました。ところが今の私の撮影画像はすべてTifなんで受け付けてくれないのです。仕方ないので2年前の天体撮影を始めたころのFuji X-E4のRAF画像で処理しました。本の第1章に書かれているまま進めますと画像が出来上がりました。感想としては「あー、こんなもんか」です。第2章以降は読んでも頭に入りません。第6章になると「こんな面倒なことはできっこない」です。私は長年のマウス操作で肩痛が酷いのです。左手を活用しようとしてますがなかなか難しいです。PixInsightで皆さん色々画像処理を進めていますが、頭が下がります。以下は私の処理した画像です。

2022.4.22にベランダから撮影, 鏡筒:FMA135, カメラ:Fuji X-E4, DBPフィルター, ISO2000, 30sec×20cycle, Pixinsight初歩的処理, フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

次は2022.4.22当時の処理映像です。

2022.4.22にベランダから撮影, 鏡筒:FMA135, カメラ:Fuji X-E4, DBPフィルター, ISO2000, 30sec×20cycle, Silkypix処理, DeNoise AI処理

PixInsightは最初からカラーバランスが良いのでしょうか。最近の私の撮影はHα、SⅡ、OⅢでのLRGB合成です。ステライメージ9では簡単にできます。これをPixinsightでやろうとすると大変難解のようです。迷ってます。ただ今後の撮影はTifからFitsに変更してどちらでもできるようにしようと考えています。

M63をセレストロンC8(+レデューサー)で撮影

2024.3.18は強く吹いていた風はPM7:00には少し静かになり、良く晴れていました。しかし月は半月でこの時間煌々としていました。そして何故かいつもより星の見えが悪いように感じたのですがM63をセレストロンC8(+レデューサー)で撮影してみました。M63はR200SSで撮影するには小さすぎると考えたことと、たまにこの鏡筒(ヤフオク購入品 )の調子を確認したい思いがありました。まず、オフアキガイドですが前回できなかったのですが今回もかなり焦点を調整したにですが不調でした。プレートソルビングによる対象導入は前回同様全く問題ありませんでした。ただ、最初にスピンドル銀河を撮影しようと思ったのですが、導入されているはずなのに対象が全く映ってこないのです。原因は今でも判りません。もやもやした気持ちが残りましたが、今晩の主目標はM63なのですぐに気持ちを切り替えてそちらに向かいました。そして導入されたM63は映るには映ったんですがあまりに朧でなんでこんなん画像になんかならないのでは疑心暗鬼のまま、作業を進めました。(私にはヤフオクで購入したセレストロンC8という不信感が心のどこかに残っています。R200SSはヤフオク購入品を放棄して新規購入品を使用していますが何かあっても「こんなもんかなーとか、私の能力不足で」で終わりますがセレストロンC8では「鏡筒が悪いんでは」と問題を自分以外にもっていきます。)ところが画像処理を進めると想った以上に映ってました。

M63, 2024.3.18, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: セレストロンC8(+レデューサー):焦点距離1280mm F=6.3 , カメラ:ASI294MMPro, -10℃ ,

ガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2)

L画像, Oputoron IR 685Passフィルタ-, bin1, gain 300  (180sec×15cycle)

RGB画像, Hα, SⅡ, OⅢ, 各bin2, gain 300  (360sec×5cycle)

 Dark,flat処理,  ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

実を言いますとビニングを2にして撮影したのは初めてでL画像とRGB画像が合成できるか心配したのですが問題なかったのでホッとしました。無知の塊です。そしてもう一つの疑問は、RGB画像でHαとSⅡが強いのに何で少し青くなるのでしょう?

しし座のトリオ(M65、M66、NGC3628)を撮影

2024.3.15は一晩中晴天の予報。これを機会にしし座のトリオ(M65、M66、NGC3628)撮影を決めました。R200SS(+コレクターPH)とASI294MMPro(フォーサーズ)で丁度良い画角のようなので私にはふさわしくない長時間露光を試みました。西村昭雄さんのビジュアルガイド本のように撮影できたら「幸せだなー」の感覚です。

M65,M66,NGC3628(L画像), 2024.3.15, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH):焦点距離780mm F=3.8 , カメラ:ASI294MMPro, -10℃ gain 300  Oputoron IR 685Passフィルター(300sec×10cycle)Dark,flat処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

M65,M66,NGC3628(RGB画像), 2024.3.15, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH):焦点距離780mm F=3.8 , カメラ:ASI294MMPro, -10℃   Hα(SVbony7nm), SⅡ(SVbony7nm), OⅢ(Antlia3nm)をgain 350, 600sec×5cycle)Dark,flat処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

上記画像をLRGB合成

私が1枚の撮影に600secの時間を掛けるのは初めてのことで本来の画像よりはオフアキガイドを気にしていましたが特に問題なく終了しました。画像処理後の映像は色々出来上がりましたが一体どれが良いのやら。低レベルのどんぐりです。

NGC2903、M106、M64を順番に同条件で撮影

2024.3.13は少し霞んでいるような感じでしたが、NGC2903、M106、M64を空の上の方から順番に同条件で撮影しました。NGC2903とM64は初めての撮影。M106は先日撮影しましたが露光時間を延長してどんなもんかなってとこです。いずれも光度や大きさは同じようだったので比較もしてみたかったのです。

NGC2903, 2024.3.13, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH):焦点距離780mm F=3.8 , カメラ:ASI533MCPro,  0℃ gain 300  BAADER IR 685Passフィルター(180sec×20cycle)Dark,flat処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

M106, 2024.3.13, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH):焦点距離780mm F=3.8 , カメラ:ASI533MCPro,  0℃ gain 300  BAADER IR 685Passフィルター(180sec×20cycle)Dark,flat処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

M64, 2024.3.13, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH):焦点距離780mm F=3.8 , カメラ:ASI533MCPro,  0℃ gain 300  BAADER IR 685Passフィルター(180sec×20cycle)Dark,flat処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

いずれも私としてはほぼ初めての試みなので、まあまあ満足しました。(低いレベルです。)そして今回はオフアキガイドが大変上手く行ったので今後は露光時間を延ばすことを検討したいと思います。

M106、M51の複数フィルターでの撮影

銀河撮影方法で軸足の定まらない私ですが2024.3.10はASI533MCProでIR Pass685、CLS、L-Ultimateフィルターを使用してM106、M51を撮影してみました。実はモノクロのASI294MMProにLフィルターとしてIR Pass685を用いて後はHα、SⅡ、OⅢで色を付けるつもりでしたがなにせ、撮影時間が長くなり、モノクロの銀河は色が真っ白白で趣も感じられません。以前にカラーのASI533MCProにIR Pass685フィルターを付けて銀河を撮影した時は良く映ったのでこの映像にCLS、L-Ultimateフィルター画像を合わせたらなんか色がつくんではと期待しました。QBPⅢ、DBPフィルターの使用も考えたのですがフィルター厚みによる焦点ボケを嫌って今回は止めました。

M106, 2024.3.10, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH):焦点距離780mm F=3.8 , カメラ:ASI533MCPro,  -10℃ gain 300,  Baader IR 685Passフィルター(120sec×15cycle), SVbony CLSフィルター(120sec×15cycle), L-Ultimateフィルター(480sec×5cycle)Dark,flat処理無, ガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

この日はオフアキガイドが不調で従来のガイドを使用しました。初めてのM106なのでこんなもんかなってとこです。続いてM51がお向かいの屋根から現れての撮影です。

M51, 2024.3.10, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH):焦点距離780mm F=3.8 , カメラ:ASI533MCPro,  -10℃ gain 300,  Baader IR 685Passフィルター(120sec×15cycle), SVbony CLSフィルター(120sec×15cycle)Dark,flat処理無, ガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

L-Ultimateフィルターでの画像は不良で省きました。ちょっと暗すぎます。予想以上に良かったのがCLSフィルターです。IR pass685同等以上でした。このM51は私としては最高の出来です。鏡筒もR200SSですもんね。

スッキリと撮れないNGC4236

2024.3.2は銀河としては大きいが周辺が暗いといわれているNGC4236を対象としました。始める前からあきらめ気味ですが初めての対象はドキドキします。しかし、オフアキガイドも安定し、空も晴れわたり、私の環境とすれば最高の条件と判断しました。

NGC4236, 2024.3.2, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH):焦点距離780mm F=3.8 , カメラ:ASI294MMPro, L画像  0℃ gain 300  BAADER IR 685Passフィルター(180sec×10cycle)Dark,flat処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

RGB撮影, 0℃ , SVbonyHα(7nm)フィルター:gain 350 360sec×5cycle), SVbonySⅡ(7nm)フィルター:gain300 180sec×10cycle, AntliaOⅢ(3nm)フィルター gain300 180sec×10cycle),Dark,flat処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

上記をLRGB合成

皆さんのNGC4236とはなんか違うような。

R200SSでM81,M82を撮影

2024.2.28は先日Redcat51で撮影したM81,M82をR200SS(+コレクターPH)で試しました。撮影設定は[L画像:IR 685Passフィルター、RGB画像:Hα(7nm),SⅡ(7nm),OⅢ(3nm)]と前回と同じ条件です。但し、フラット補正を加えました。また、画像処理でオフセットやガンマなんかを意味が良くわからないのですがさわってみました。

M81、M82, 2024.2.28, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH):焦点距離780mm F=3.8 , カメラ:ASI294MMPro,  0℃ gain 300,  L画像:ZWO IR 685Passフィルター(30sec×40cycle)Dark,flat処理, ガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

M81、M82, 2024.2.28, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH):焦点距離780mm F=3.8 , カメラ:ASI294MMPro,  0℃ gain 300, , RGB画像:SVbonyHα(7nm),SVbonySⅡ(7nm),AntliaOⅢ(3nm)フィルター(各120sec×15cycle),Dark,flat処理, ガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

上記画像をLRGB合成

当面は銀河はこの撮影、画像処理で進めます。