Sh2-140とSh2-146をR200SSで撮影

Sh2-174の撮影が上手く行かないことからネットを見ているとSh2を冠した星雲がシャープレスでまとめられていることを初めて知りました。(何年、星空を撮影しているんじゃい。まあ、無知ですネ)今まで「ナントカ星雲」とか言って映しているなかにもだいぶんシャープレスカタログの中にはいっているものもあるんですね。もう少し星雲の映像が増えてきたら、今まで自分が撮影したものを少しまとめてみようかなとも考えましたが「オイ、ちょっと早いだろ」が私の感想です。しかし、シャープレスカタログを見ていると今、私がターゲットにしているケフェウス座にはたくさんの星雲があるんですね。今回はSh2-140とSh2-146をR200SS鏡筒で狙ってみました。Sh2-174と同様に最初から試しです。Hαが映れば後は何とかなりそうです。

Sh2-140, 2024.9.6, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH:焦点距離788mm、F=3.8) ,  カメラ:ASI294MMPro,  -5℃ ,  gain 350,Antlia 3nm Hα、SⅡ、OⅢフィルター, 各300sec-6cycle, Dark処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージでRGB合成,PixInsightでABEとBXT処理,Photshopでトーンカーブ調整,DeNoise AI処理

ASO画像(外周部トリミング)

Sh2-146, 2024.9.6, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH:焦点距離788mm、F=3.8) ,  カメラ:ASI294MMPro,  -5℃ ,  gain 350,Antlia 3nm Hα、SⅡ、OⅢフィルター, 各300sec-5cycle, Dark処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージでRGB合成,PixInsightでABEとBXT処理,Photshopでトーンカーブ調整,DeNoise AI処理

ASO画像

ASO画像(大トリミング)

今回の撮影ではそんな派手な星雲ではなく、ああ、いろいろあるんだねってことでしょうか。

セレストロンC8(+レデューサー)でSh2-174とSh2-155(洞窟星雲)を狙うも

2024.9.5にセレストロンC8(+レデューサー)でSh2-174とSh2-155(洞窟星雲)の撮影を試みました。Sh2-155(洞窟星雲)は先日(2024.8.27)にSD81SⅡ(+レデューサー)で小さいながらも撮影ができました。今回はそれを大きく撮影することが目的です。もう一つのSh2-174はかなり淡く撮影が難しそうな対象でした。兎に角試してみるだけです。

Sh2-174, 2024.9.5, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡:セレストロンC8(+レデューサー) :焦点距離1280mm、F=6.7) , カメラ:ASI294MMPro,  -5℃ ,  gain 350,Antlia 3nm Hα、SⅡ、OⅢフィルター, 各300sec-6cycle, Dark処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージでRGB合成,PixInsightでABEとBXT処理,Photshopでトーンカーブ調整,DeNoise AI処理

ASO画像

上記画像のように全く映りませんでした。Hαさえもなんかモヤっとしたものがあるようなないような。そしてガイドはされているはずなのに星が流れているような(上記画像はBXTをかけているので流れているようには見えませんが) 。続いてSh2-155(洞窟星雲)に移りました。

Sh2-155(洞窟星雲), 2024.9.5, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡:セレストロンC8(+レデューサー) :焦点距離1280mm、F=6.7) , カメラ:ASI294MMPro,  -5℃ ,  gain 350,Antlia 3nm Hα、SⅡ、OⅢフィルター, 各300sec-6cycle, Dark処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージでRGB合成,PixInsightでABEとBXT処理,Photshopでトーンカーブ調整,DeNoise AI処理

ASO画像

AOO(70%)+SAO(30%)画像

Sh2-174と全く同一条件でもSh2-155はしっかりと撮影できました。これはSh2-174が淡いだけでなく、撮影高度が低く、空の環境も悪かったためかもしれません。なにせ、我が家の庭からですから。


 

Sh2-129(蝙蝠星雲)の中にダイオウイカを求めて(その2)

2024.9.3はL-UltimateフィルターでSh2-129(蝙蝠星雲)を撮影してみました。同一対象を色々試してみます。

Sh2-129(蝙蝠星雲), 2024.9.3, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: Redcat51:焦点距離250mm,F=4.9 , カメラ:SV405CC, -5℃ , L-Ultimateフィルター,  gain 350, 300sec-25cycle, オートガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2), Dark処理, PixInsightでWBPP-ABE処理,Photshopでトーンカーブ調整,DeNoise AI処理

最初にステライメージで処理したのですが、もう一つ気に入らず、今回はPixInsightのWBPP処理をして画像をまとめました。上記の画像のようにダイオウイカの青はかけらも映っていません。そしてこの時のアノテーション画像ですが以下のようです。

最初にSV405CCを以前の条件のまま撮影したのですが、Greenばかりが強くてSh2-129が浮かび上がってこなかったのでカメラのホワイトレンジでRedとBlueを思い切り上げて撮影したものです。これが最終映像にどんな影響を与えたのか私に判断能力はありませんが(全くの無知です)

実を言いますと2024.9.2に2024.8.31と全く同じ機材のモノクロナローバンド撮影でgain450-300secの条件で撮影したのですが背景が明るすぎて映像になりませんでした。そこでやむなく2024.8.31の映像をあれやこれや再画像処理しました。どんな風にしたかは朧ですがPixInsightのWBPPも用いました。(周辺トリミングしています)

なんかダイオウイカがわずかに映っているような。しかし、今の私にはこの辺で退き際です。色々撮影比較して少しづつ理解を深めなくては。

Sh2-129(蝙蝠星雲)の中にダイオウイカを求めて(その1)

ケフェウス座の星雲を見ていますとSh2-129(蝙蝠星雲)の中のダイオウイカを求めて多くの方が撮影していることを知りました。皆さんダイオウイカに苦労されているような。こんな難しい対象を我が家の庭から映せたら「幸せだなー」と夢想しだしました。どうしようかと考えましたが、まずはやってみなければと、10号台風がまだ付近をうろついている2024.8.31に撮影を試みました。この日はたまたま中学生の孫も我が家に来ていることもあり、少しかっこつけたかったこともあります。撮影は鏡筒Redcat51にカメラASI294MMProの3nmAntliaフィルターHα、OⅢによるAOO合成を考えました。条件でまず考えたことはSh2-129(蝙蝠星雲)のHα映像はgain350-300secで映ることは過去の経験で間違いないようです。あまりはっきり映るのもどうかと思い、この日はHα映像撮影時間短縮も兼ねてgain350-150secで撮影することとしました。(全く論理性がありません。兎に角少ない時間でこれを処理してOⅢに時間を回したかっただけです。貧乏症です。)問題はダイオウイカのOⅢがちゃんと映像になるだろうかです。先達の撮影時間を見ますとかなりの長時間露光のようです。今までOⅢ映像はいつも周囲の明かりも拾って明るくなりすぎてgain350で長時間露光したら明るくなりすぎるのではとgain250-600secにしました。(これも全く論理性がありません。かってに思いついただけです。)

Sh2-129, 2024.8.31, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: Redcat51:焦点距離250mm,F=4.9 , カメラ:ASI294MMPro, -5℃ , Antlia Hα3nmナローバンドフィルター,  gain 350, 150sec-8cycle, Antlia OⅢ3nmナローバンドフィルター, gain250, 600sec×6cycle(途中で雲が出てここまで), オートガイドFMA135+ASI385MC(PHD2), Dark処理, ステライメージでコンポジット, Photshopでトーンカーブ調整,DeNoise AI処理

AOO処理

OⅢ画像は全くダメでした。どなたかが心の目で見たらダイオウイカは見えるとおっしゃいましたが。まあ、今から何回かアタックします。今回は私のアーカイブです。

Sh2-155(洞窟星雲)、Sh2-157(クワガタ星雲)をSD81SⅡ鏡筒で撮影

2024.8.27は台風10号の影響か各地で豪雨や強風で荒れていましたがどうしたことか我が家の北東方向の空は晴れていました。でもその周囲は雲だらけです。そんななかで久しぶりにSD81SⅡ(+レデューサー)鏡筒を持ち出しSh2-155(洞窟星雲)、Sh2-157(クワガタ星雲)を撮影しました。Sh2-155は私としては初めての対象でこの鏡筒では小さく映ってしまいます。Sh2-157では最適の画角で以前にも撮影したことがあります。そしてこの鏡筒を持ち出した一番の理由は暗いと思われる3nmナローバンドフィルターを使用した時の感触(F=6.1)を確かめたかったんです。

Sh2-155(洞窟星雲), 2024.8.27, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡SD81SⅡ(+レデューサー:焦点距離498mm、F=6.1) , カメラ:ASI294MMPro,  0℃ ,  gain 350,Antlia 3nm Hα、SⅡ、OⅢフィルター, 各300sec-5cycle, Dark処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージでRGB合成,PixInsightでABEとBXT処理,Photshopでトーンカーブ調整,DeNoise AI処理

ASO画像

AOO(60%)-SAO(40%)画像

Sh2-157(クワガタ星雲), 2024.8.27, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡SD81SⅡ(+レデューサー:焦点距離498mm、F=6.1) , カメラ:ASI294MMPro,  0℃ ,  gain 350,Antlia 3nm Hα、SⅡ、OⅢフィルター, 各300sec-4cycle, Dark処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージでRGB合成,PixInsightでABEとBXT処理,Photshopでトーンカーブ調整,DeNoise AI処理

ASO画像

AOO(60%)-SAO(40%)画像

「SD81SⅡ鏡筒使いやすくてなかなかいいやん。」が感想です。Sh2-155(洞窟星雲)は次回セレストロンC8で映したいです。それとAntlia3nmナローバンドフィルターを使用しても特に撮影に問題になるところは見当たりません。

IC1396を3nmナローバンドフィルターで撮影

2024.8.24もIC1396付近が晴れました。天頂近くのこの対象は電線の心配もなく、私の庭からは絶好の撮影条件です。前日にL-Ultimateでカラー撮影もしたこともあり、この日はほぼそれと同一条件で3nmナローバンドフィルター撮影をしました。

IC1396, 2024.8.24, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: Redcat51:焦点距離250mm,F=4.9 , カメラ:ASI294MMPro, 0℃ , Antlia Hα、SⅡ、OⅢの3nmナローバンドフィルター,  gain 350, 300sec-6cycle, オートガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2), Dark処理, ステライメージ,PixInsightでABEとBXT処理,Photshopでトーンカーブ調整,DeNoise AI処理

モノクロ画像を見ますとOⅢはかすかに映ってましたが、SⅡはほとんどダメでした。

ASO画像

SAO画像

AOO画像

以上はASI294MMProでビニング1で撮影したものですが、OⅢが薄くても映っているようなのでOⅢをビニング2にして撮影し、AOO合成してみました。

AOO画像(OⅢのみビニング2)

白い部分が増えているような気がしますが、これは私の画像処理で勝手になったものかもしれません。(画像処理がわかってません)以上の4画像を見ますと昨日のカラー映像とはかなり違ったIC1396が表現できたように思います。

 

NGC7000、IC1396、NGC7293、IC1805を順にRedcat51、SV405CC、L-Ultimateフィルターで撮影

表題の4つの星雲を順番に同一条件で撮影しました。少し電線に掛かろうが、雲も一緒に映ろうが全く気にせず画像処理もほぼ右へ倣えです。まあ、上手く行ったと思ったのですがまたまたミスがありました。カメラの冷却がオフでした。

2024.8.23, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: Redcat51:焦点距離250mm,F=4.9 , カメラ:SV405CC, 30℃ , L-Ultimateフィルター,  gain 350, 300sec-10cycle, オートガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2), Dark処理, ステライメージ,PixInsightでABEとBXT処理,Photshopでトーンカーブ調整,DeNoise AI処理

NGC7000

IC1396

NGC7293

IC1805

NGC7000、IC1396、IC1805は鏡筒Redcat51とフォーザスサイズカメラで構成がピッタリですね。一応、Redcat51、SV405CC、L-Ultimateフィルターの組み合わせによる映像は確認できました。少し手間がかかってもASI294MMProによるモノクロナローバンド撮影が色狂いの私には合っているような。