オフアキシスガイド開始

2023.12.22のやや風の強い、そして北陸では大雪の日に初めてまともなオフアキシスガイド撮影ができました。鏡筒はSD81SⅡ(+フラットナー:焦点距離644、F=7.9)、ガイド鏡はPlayer-OneのSEDNA-Mです。

Astrostreetのオフアキシスガイダーは光路長の関係から一部切断しました。

また、現行品の一番の問題はその厚みです。26mmあり、短くしなければR200SSやSD81SⅡ(+レデューサー)への適用が難しいです。最近の製品で17mm程度の薄いものも出ていますがフイルターホイールとの接続がネジ式であるため、なんか面倒。しかし、接続部も節約できるため光路は更に短くなります。

SD81SⅡやR200SSの鏡筒との接続は直焦ワイドアダプターを使用しますが口の大小があり、広いものが大きなプリズムに良好です。

口の広いもの

口の狭いもの

こうして少しの不安を抱えながら使用を開始しました。PHD2を始めに使用した時、ガイド星の確認があるようなないような。そこで一旦中止してSharpcapでガイド鏡をチェックしました。案の定、焦点がボケてました。ヘリコイドを少しいらうと焦点が合い、普通の望遠鏡のように星が映りました。「エッ、望遠鏡1本で二つカメラを使えるな」ってな感じです。以前に試験した時の状態と雲泥の差です。(以前は星は少しでひどく歪んでました。)そしてPHDガイドを立ち上げると何の問題もなくマルチスターガイドが出来ました。

NGC7000(北アメリカ星雲), 2023.12.22, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: SD81SⅡ(+フラットナー:焦点距離644、F=7.9) , カメラ:ASI294MMPro,  5℃ ,  gain 300, SVBony(7nm)Hα、SⅡ、OⅢフィルター, 180sec-5cycle, dark無, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブで調整、DeNoise AI処理

ASO画像

SAO画像

M1, 2023.12.22, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: SD81SⅡ(+フラットナー:焦点距離644、F=7.9) , カメラ:ASI294MMPro,  5℃ ,  gain 300, ANTLIA(3nm)Hα、SⅡ、OⅢフィルター, 300sec-4cycle, dark無, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブで調整、DeNoise AI処理

拡大トリミング

毎度、同じような画像です。ただ、今回はSD81SⅡ(+フラットナー:焦点距離644、F=7.9)の比較的暗い鏡筒でしかも3nmモノクロナローバンドフィルターで撮影したことを私は評価しています。ガイドは時折、ピューと風が吹くと揺れましたがそのほかは安定していました。私の感じたことですが、オフアキシスガイドではガイド星がみつからないかどうかの問題ではなく、オフアキシスガイド鏡が普通の望遠鏡のように(普通のガイド鏡のように)星を映せばPHD2はしっかりと仕事をするということでした。(すごいですね)そのためにはガイド鏡とプリズムは良いものを、もしかしたら鏡筒も大事かもしれないと感じました。