OⅢ(7nm、3nm)フィルターの比較

2023.12.21に電動フィルターホイール(EFW-8 x 1.25″)を使用してモノクロナローバンドでのOⅢの7nmと3nmフィルターの比較、更にLRGB撮影で使用されるRGBフィルターについて私の環境での比較調査しました。撮影対象は北アメリカ星雲(NGC7000)、パックマン星雲(NGC281)です。撮影鏡筒はRedcat51、カメラはASI294MMProです。下記の条件で撮影し、ステライメージ9で合成、フォトショップトーンカーブ、Denoize AI処理して比較しました。

アメリカ星雲(NGC7000)、パックマン星雲(NGC281)ともにHα、SⅡ、OⅢが撮影画像に明瞭に表示されました。そういった点ではOⅢの比較に良好な対象であったといえますが、結果は「アッこの程度」というものでした。なんかフォトショップでカラー調整してもできそうな。

NGC7000 Hα(7nm)、SⅡ(7nm)、OⅢ(7nm)

NGC7000 Hα(7nm)、SⅡ(7nm)、OⅢ(3nm,240sec)

ピンクになる部分がきれいです。

NGC281 Hα(7nm)、SⅡ(7nm)、OⅢ(3nm,240sec)

パックマン星雲については差が見られず比較品は割愛します。また、LRGB撮影に使用するRGB画像についてはRedが少し映りましたが、Green、Blueは確認しにくく、今の環境では私は使用しないと思います。3nmフィルターはHα、SⅡもありますがいろんな場面で試し、画像処理が楽になることを願っています。