春の銀河祭りを前にして

昨年5月頃に撮影した銀河(M81、M82、M51、M101etc)の映像を見てるとほんとに情けなくなります。そして映像の改善を完璧にギブアップしています。新しいフイルターが開発されたおかげで光害の激しいところでも星雲の一部は大した工夫もなく良好な画像が得られます。私のような自宅庭撮りしかしないものにとってはおおいなる福音です。しかし銀河となるとそうはいきません。どうしようか思いあぐねたのですが、当分は「LRGB撮影で銀河を撮影」する。これは先日(2024.1.14)のR200SSでの撮影結果が今までの私としては最も良好でこれを踏襲するしか方法がないと結論を出しました。そして2024.2.16にM81をセレストロンC8(+レデューサー)で試してみました。この時、オフアキガイドの確認も行いました。

まずはL画像ですがIR685フィルターを適用します。

M81, 2024.2.16, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: セレストロンC8(+レデューサー):焦点距離1280mm、F=6.3) , カメラ:ASI294MMPro,  0℃ ,  gain 250, IR685フィルター, 75sec-20cycle, Dark処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

この画像は焦点距離が合っておらず不分明ですが。次にRGB画像ですが、Hα(7nm)、OⅢ(7nm、3nm)で撮影してSⅡは撮影せずAOO画像としました。以下はHα(7nm)フィルターでの撮影結果です。

M81, 2024.2.16, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: セレストロンC8(+レデューサー):焦点距離1280mm、F=6.3) , カメラ:ASI294MMPro,  0℃ ,  gain 250, Hα(7nm)フィルター, 300sec-5cycle, Dark処理, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

M81の輪の中にHαが見えます。これをモノクロ映像のアクセントにしようと考えました。そして合成したLRGB画像です。

今回はL画像が焦点ボケでしたがもっときれいに映せたらすっきりとしたものにならないだろうかと期待しています。また、OⅢフィルターは3nmを使用した時にHαやSⅡフィルターと露光時間が合致するので(OⅢフィルターの7nmはいつも明るい)今後はこれに固定しようと考えます。撮影時間は特別に長いことはないので、当面はこれで頑張ります。楽しい銀河祭りができますように。また、C8でもオフアキガイドは問題なく遂行できました。