フィルター厚の調査

モノクロナローバンド撮影は私の天体撮影の環境(自宅庭撮り)、自身の能力(撮影、画像処理技術や根気の無さ)を救ってくれる唯一の方法です。基本的な手順は電動フィルターホイールにアメリカンサイズのフィルターを5~8枚セットして、No.1フィルターに光の良く透過するUV/IR(Player one)やIR Cut(ZWO)を取付、4~8sec露光で焦点合わせとプレートソルビングで対象を導入した後(正確に導入されたかは確認しないし、この時点では確認しようがない)、Hα、SⅡ、OⅢetcにフィルターを切り替えて露光時間を180~480secにしてその画像がパソコンディスプレイに映るまでにオフアキガイドを調整し、問題なければ本撮影を開始します。(この時点で対象が導入されていることは確認できますし、ほとんど失敗することはありません)そして、180~480sec露光中に焦点を調整することはほとんどありませんでした。まさにお手軽撮影です。但し、問題はありました。IR Cut(ZWO)で調整した焦点距離でQBPⅢやDBPフィルターに切り替えたとき「焦点が少しぼけるなー」、IR685(SVbony)では「だいぶん狂うやん」で調整はしていました。Hα、SⅡ、OⅢ(SVbony)はこんなもんかでほったらかしです。なにせ、長時間露光で焦点調整すると時間はかかるし、オフアキガイドも調整しなくてはならず大変です。しかし銀河をL(IR685)RGB撮影するに至ってUV/IR(Player one)やIR Cut(ZWO)とIR685の焦点を合わしておく必要に迫られました。フィルター厚の一致です。そこで今私が保有しているアメリカンサイズのフィルター厚を調査しました。メーカー値と私の測定値を以下の表にまとめます。(私の測定値はamazonで購入した玩具のような測定器で測ったもので参考程度に)

アメリカンサイズのフィルター厚(メーカー値と実測値)

これからわかるように各社ばらばらです。そしてSVbony(IR685)が大変薄く、これを使用していては焦点距離の調整が大変です。Sightron Japanも少し薄いような。そこでPlayer one品を購入したのですが少し厚いような。今はOptolongのIR Pass685に期待しています。