オフアキをR200SSで再適用

現在SD81SⅡやμ180Cで何とか使用できるようになったAstrostreet製オフアキをR200SSで使用しようとすると光路長がちょっとだけ長く焦点を合わせられない問題がありました。それでこれを解決するにはもっと厚みの薄いオフアキにするかオフアキと直焦ワイドアダプターの接続部を短縮しなければなりません。

ZWO製は問題ないんですが、プリズム部が気に入らずガイドしにくいと判断していました。

ZWOオフアキは光路長問題なし

2~3mm程度短縮すればなんとか光路長がいけると勝手に判断して、接眼部の短縮に取り組みました。

改善されたもの           従来品

改善品は3mm程度短くなっています。これで星への焦点が合うはずと考えました。この短縮方法はちょっと問題のあるものですが参考までに報告します。私は直焦ワイドアダプターを2種類持っています。EOS TypeとCommon Typeです。今回はCommon Typeが対象です。この接続部は43mm凹です。そしてオフアキ側は48mm凹です。そのため43mm凸-48mm凸リングがあれば何の問題もないのですが探しても探しても見つかりませんでした。そこで、やむなく43mm凸-52mm凸、52mm凹-42mm凹、42mm凸-48mm凸で組み立ててきました。今回の対策はCommon Type接続部43mm凹に42mm凸-48mm凸リングを入れ込み、接着剤で固定しました。ちょっと無茶ですが今の接着剤は強固です。ここまで一生懸命やったのですが、残念なことに焦点は合いませんでした。仕方ないのでこの状態でオフアキガイドができるかどうかだけ調査しました。

AstroStreet製ガイド鏡  星が点々と映りました

AstroStreet製オフアキのPHD2マルチスターガイド  問題ありません。

R200SSでも光路長を合わせればオフアキガイドができると確信して一旦ここで作業を中断したのですが、何を思ったのか以前に星が歪んで上手く行かなかったZWOオフアキで再度挑戦しました。するとどうしたことでしょう、ガイド鏡に星が点々と映っているのです。(写真撮り忘れました)

ZWO製オフアキのPHD2マルチスターガイド    問題ありません。

以下にZWO製オフアキガイドで撮影したモンキー星雲(NGC2174)とバラ星雲(NGC2237)を示します。

モンキー星雲(NGC2174), 2024.1.4, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH:焦点距離788mm、F=3.8) , カメラ:ASI533MCPro,  0℃ ,  gain 300, DBPフィルター, 120sec-15cycle, Dark 15cycle,  オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブで調整、DeNoise AI処理

バラ星雲(NGC2237), 2024.1.4, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH:焦点距離788mm、F=3.8) , カメラ:ASI533MCPro,  0℃ ,  gain 300, DBPフィルター, 120sec-15cycle, Dark 15cycle,  オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブで調整、DeNoise AI処理

R200SSで撮影するにはバラ星雲なんかは画角が悪いですが兎にも角にも数か月間苦労してきたオフアキガイドがどうしたことか私の保持している鏡筒で全て可能になったのです。一度成功すれば、今後何か問題があっても必ず解決できると思います。そして今後の発展として、今まではR200SSの星の流れがガイドなのか、鏡筒なのかといった私の混乱が少しは整理されるものと考えます。