R200SSの使いこなしに努力(5)

2024.1.9に再びR200SSをオフアキで制御して撮影を試みました。この日はやや雲が多く、最初(PM6:30~)は北東のいつものM1を撮影していました。この時はオフアキガイドも順調でしたがやがて全体が曇り始めたため、一時中断して夕食をとり、しばらくして(PM8:00)外に出ると南東方向が晴れていました。「アッ、これはM42や馬頭星雲を撮影するチャンス」ばかりに鏡筒をそちらに向け、撮影を開始しました。するとオフアキガイドでの星が見つからないのです。こちらの方向には街灯が煌々と輝いているためそのためかと思い、ブラインドをかけても一向に改善しません。更に久しぶりに鏡筒を南東方向に向けたため、配線が鏡筒にひっかかるのトラブルもあり、がっかりして撮影を途中で中止しました。また、次の日にダークを撮ろうと試みましたが、なんか光がいっぱい鏡筒に入ってきて撮れないんです。「あーこんなことも知らなかったのか」落ち込みました。映像も星が流れまくってみっともないので画像処理にStarnet++V2を加えました。私のアーカイブとしてまとめます。(撮影データは省きます)

M1(拡大トリミング)

M42

その後、どうしてM1の北東方向はオフアキガイドができたのにM42の南東では駄目だったんだろうと考えてみました。M42ほど南でなくても街灯方向のバラ星雲やモンキー星雲はできていたのに。その時思いついたのは、夕食中断時にパソコンその他をすべてシャットダウンしていたことをです。私の使用しているガイド鏡(SEDNA-M)は立ち上げた後いつも設定をdefaultから変更してPHD2で使用しています。しかし、この時は連続使用と考え、defaultのまま使用したことに気付きました。

2024.1.10の夜も晴れました。HEM27ECとR200SSの配線関係も見直し、R200SSの光軸も私ができる限り調整しました。(焦点距離もできる限り頑張って合わせましたが星は点にはなりませんでした。)ガイド鏡(SEDNA-M)の設定もしっかりしました。

ガイド星は少ないですがきちんとオフアキガイドが出来ました。

M42, 2024.1.10, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH:焦点距離788mm、F=3.8) , カメラ:ASI533MCPro,  0℃ ,  gain 300, DBPフィルター, 120sec-6cycle,  オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブで調整、DeNoise AI処理

上記条件で撮影時間を120sec→60secに変更

IC434(馬頭星雲), 2024.1.7, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH:焦点距離788mm、F=3.8)  , カメラ:ASI533MCPro,  0℃ ,  gain 300, L-Ultimateフィルター, 180sec-10cycle,  オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブで調整、DeNoise AI処理

上記条件でUltimateフィルター, 180sec-10cycle→DBPフィルター, 120sec-10cycleに変更

これらの画像を比較して私の判断はオフアキガイドは全く問題なくできている。しかし鏡筒は焦点が合わず全体が歪んでいる。この鏡筒はヤフオクで入手したもので最初の私の判断としてはこの重量が私に扱えるだろうかということと、反射鏡筒とはどんなものだろうかの感触を得たいことでした。結局、コレクターPHその他の付属品が本体よりひどく高価なものになってしまいました。そして決断しました。新品を買うぞ。ビクセンさんよろしく。