オフアキシスガイドを色々試す

表題に色々試すと書いたのはしばらくの間、オフアキ(今後オフアキシスガイドをこれに略します)について気の付いたことを実験して結果報告を逐次的にするつもりだからです。なんせ、前日の夜にやった実験の成果を翌朝に教授に報告する学生のようなものです。昨晩(2023.12.24)もクリスマスイブのシャンパンパーティーを挟んでオフアキのテストをしました。今回はさんざんプリズムが変だとこきおろしてきたZWOのオフアキをμ180C(+フラットナーレデューサー)とSD81SⅡ(+フラットナー)で試しました。μ180C(+フラットナーレデューサー)は初めての検討。SD81SⅡ(+フラットナー)は前回Astrostreetのオフアキで大変上手く行ったので、ZWOオフアキでどうなるかの確認と更にSD81SⅡ(+レデューサー)で確認するためには光路長の関係からZWOオフアキしか使用できないからです。

1.μ180C(+フラットナーレデューサー)での確認

まずはμ180C(+フラットナーレデューサー)をお月様に向け、主鏡のASI294MMProの画像とZWOオフアキガイド鏡の画像を比較して示します。

主鏡像

ガイド鏡像

ガイド鏡像は焦点ボケのような感じです。次にこの状態で目標を導入してガイド鏡の画像を確認しました。

ガイド鏡の星たち

星が数個見えますがボケています。これでPHD2を立ち上げたのですが直ぐにやる気を無くしました。シャンパンが待ってます。

2.SD81SⅡ(+フラットナー)での確認

ZWOオフアキガイド鏡の画像

シャンパンを開けた後の作業です。μ180C(+フラットナーレデューサー)と全く違って、星が点々と小さく、明確に映っています。これでPHD2ガイドができないわけがありません。こんなに差があるんですね。ZWOさんごめんなさい。でも多分、Astrostreet品ではもっと映っていたのでしょう。これをみると人によってオフアキの評価が大きく別れるのも理解できます。SD81SⅡはなんてすばらしいんでしょう。そして、この状態でM1を撮影しました。(M1ばっかです。今、いい位置にいるもんでつい)まずはガイド状況ですが今までになくきれいでした。「こんなん初めて!」ってとこです。(私はPHD2はほとんど判ってなく、元のものからほとんどいらってません。これをDefaultって言うんでしょうか?)ステライメージ9で処理するとガイド状態がHαで1.05、SⅡで1.06でした。この意味するところは良くわからないのですが、今までの最高が1.08か?とにかく新記録です。

M1, 2023.12.24, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: SD81SⅡ(+フラットナー:焦点距離644、F=7.9) , カメラ:ASI294MMPro,  5℃ ,  gain 300, SVBony(7nm)Hα、SⅡ、OⅢフィルター, 120sec-10cycle, dark-10cycle, オフアキシスガイド:SEDNA-M(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブで調整、DeNoise AI処理

下部の黒い部分ははみ出したプリズムの陰です。

上記画像の拡大トリミング

現在私が夢想している撮影形態です。