LRGB撮影の改善に向かって

2023.8.3の夜は雲の多く星を撮影するには不適切でした。しかし、前々日の不甲斐なさから何かしなくてはと玄関先に出ました。この日は月と土星が近いとのことで、まずはこの一体写真を狙いました。ところが月に露出を合わせると土星が写らず、土星が写るようにすると月が真っ白です。「どうしようかなぁ」と思っていると別のところに月のようなのが見えました。雲に映った月なんでしょうか?

撮影場所:我が家の玄関先, 鏡筒:FMA135, カメラ:SV405CC, CBPフィルター, 5℃, gain 250, 露出時間:500ms

その後、初めてセレストロンC-8で土星の拡大撮影をしました。ちょっと前にμ180Cで撮影しているのでその比較をするつもりでした。条件が最悪だったこともあると思いますが、良い結果は得られませんでした。

赤道儀:HEM27EC, 鏡筒:C-8+テレヴュー2.5倍 ,ADC ,カメラ:ASI462MC, 816×822, gain 300, ET 62ms-60sec

圧倒的にμ180Cが良好です。(2023.7.4と7.28参照)しかし、諸先輩の像を見ますとC-8できれいに撮影されていますので、単に条件が悪かったのか、私の稚拙かもしれません。

この日にμ180Cで使用していたフラットナーレデューサーをC-8に取付て撮影テストもしました。μ180C(+フラットナーレデューサー)はF9.8焦点距離1780mmになりますがC-8(+フラットナーレデューサー)はF8.2焦点距離1600mmになり、明るくなった結果、LRGB撮影がしやすくなると考えたためです。また、系外銀河での撮影に対して、多数枚撮影(時間がかかる)とライブスタック(短時間だが映像は?)の比較をしました。対象はM15です。

多数枚撮影コンポジット 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC, 鏡筒:C-8(+フラットナーレデューサー), カメラ:ASI294MMPro, FMA135+ASI385(PHD2ガイド), IR640フィルター, gain 350, 128sec×10cycle(6cycle採用、4cycle流れ)

ライブスタック 鏡筒:C-8(+フラットナーレデューサー), カメラ:ASI294MMPro, Lフィルター, gain 300, 16sec×8frames

撮影後の感想として、系外銀河の撮影にはC-8(+フラットナーレデューサー)はプレートソルブや明るさでμ180C(+フラットナーレデューサー)より良好なようであった。また、多数枚撮影をコンポジットするよりライブスタックのほうが非常に短時間で同質の画像が得られ、フィルターを交換しながら撮影に手間取るLRGB撮影に適しているのではないかと思いました。今後、M51、M101などの系外銀河をC-8(+フラットナーレデューサー)のライブスタックで検討してみます。

また、以下の画像は前々日のL-RGB画像のLをIR640に変更してIR640-RGB画像にしたものです。少し画像がはっきりしたような。