各種フィルターの鏡筒と焦点合わせの関係

フィルターホイールを回転して各種フィルターを変えたとき、その都度焦点距離を調整するのが億劫な私は現在保有している鏡筒とフィルターがどの程度焦点ズレが出ているのか確認を試みました。最近は天気の悪い日が続き、こんなことでもしないと退屈です。まずはSD81SⅡ(+レデューサー)での確認です。まずはUV/IR CutやLフィルターを基準として他のフィルターがどの程度焦点がずれるかです。焦点合わせは自宅2階から一番遠くに見えるマンション網戸で合わせました。かなり微妙な調整でいい加減な数値としてみてください。(それでも傾向は出ていると思います)一般にフィルター厚の1/3が焦点ズレと言われていますが今回の測定では必ずしも実際の鏡筒ではそうではないことがわかります。特に私が現在気にしているIR685PassフィルターでPlayer one品はフィルター厚が基準のIR Cutフィルターと肉厚が一緒で焦点合わせをする必要がないのではと購入したのですが予想に反して最もずれるものでした。逆に肉厚が薄いからダメだろうと考えていたSVbony品が意外と健闘しています。そして今まで基準フィルター(ZWO IR Cut)で焦点合わせをしてそのまま長時間露光撮影してきたSVbony Hα(7nm)、Oputoron L-Ultimateが良く焦点が合っていました。Sightron DBPフィルターは今までの私の感触とおりずれるようです。

SD81SⅡ(+レデューサー)でのフィルター間での焦点ズレ

そしてこれらの確認を他の鏡筒でも調査しました。

上記二つの鏡筒は電動フォーカサーがついていません。ダイアルに十字線を付けて調査しました。ダイアル差1.0が90°になります。Non フィルターが-0.5ということはダイアルを45°回したということでかなり微妙な値です。ただ、この調査で重要なことが判りました。セレストロンC8(+レデューサー)やμ180C(+フラットナーレデューサー)ではPlayer one IR685フィルターが基準のZWO IR Cutフィルターと焦点が良く合うことです。SVbony IR685はかなりずれます。

そして再度SD81SⅡ、更にR200SSでも調査しました。

これらの知見をもとに鏡筒ごとにフィルターを変更して楽ちん撮影したいと思います。