先日購入したANTLIAのモノクロナローバンドフィルター(3nm)で2023.12.13に試し撮影しました。翌日に早朝から予定があったため、早く就寝しなければならず、良く晴れていたのに3時間程度で撮影を終了しました。フィルターホイール５枚のうち、３枚はANTLIAの3nmのもの、比較にSVbonyのOⅢ(7nm)とプレートソルビング等の用途のUV/IRです。鏡筒はF値の明るいこととまだまだポンコツでチェックが必要なR200SSで遂行しました。まずは北東の空高くにある北アメリカ星雲です。街灯の影響も少なく、久しぶりの撮影です。
NGC7000(北アメリカ星雲), 2023.12.13, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+ｺﾚｸﾀｰPH) , カメラ:ASI294MMPro, -5℃ , gain 300, ANTLIA(3nm)Hα、SⅡ、OⅢﾌｨﾙﾀｰ, 120sec-5cycle, dark-5cycle, ｵｰﾄｶﾞｲﾄﾞ:FMA135+ASI385MC(PHD2), ｽﾃﾗｲﾒｰｼﾞ9でｺﾝﾎﾟｼﾞｯﾄ、ﾌｫﾄｼｮｯﾌﾟでﾄｰﾝｶｰﾌﾞで調整、DeNoise AI処理
ANTLIA(3nm)Hα ANTLIA(3nm)SⅡ
ANTLIA(3nm)OⅢ SVbonyOⅢ(7nm)
ASO合成画像
SAO合成画像
ANTLIA(3nm)OⅢ画像の星の流れが気になりました。この時はSVbonyOⅢ(7nm)が当然明るく映りますが画像処理すれば特別にANTLIA(3nm)OⅢがよく映るとは思えませんでした。続いて鏡筒を北東方向に向け、M1とNGC2174（モンキー星雲)を撮影しました。この方向は街灯が目の前にあり、良い環境ではありません。
NGC2174(モンキー星雲), 2023.12.13, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+ｺﾚｸﾀｰPH) , カメラ:ASI294MMPro, -5℃ , gain 300, ANTLIA(3nm)Hα、SⅡ、OⅢﾌｨﾙﾀｰ, 120sec-5cycle, dark-5cycle, ｵｰﾄｶﾞｲﾄﾞ:FMA135+ASI385MC(PHD2), ｽﾃﾗｲﾒｰｼﾞ9でｺﾝﾎﾟｼﾞｯﾄ、ﾌｫﾄｼｮｯﾌﾟでﾄｰﾝｶｰﾌﾞで調整、DeNoise AI処理
ANTLIA(3nm)Hα ANTLIA(3nm)SⅡ
ANTLIA(3nm)OⅢ SVbonyOⅢ(7nm)
背面を同一の明るさにして画像を比較しました。モンキー星雲はOⅢが良く映りますがANTLIA(3nm)OⅢがSVbonyOⅢ(7nm)よりかなりはっきりしています。
ASO(ANTLIA-3nmOⅢ)画像
ASO(SVbony-7nmOⅢ)画像
ANTLIA-3nmOⅢで撮影したモンキーさんの頬がピンクに輝いているような。（画像処理の問題かな？依怙贔屓はいけません。）
SAO(ANTLIA-3nmOⅢ)画像
今回の画像処理でフィルターの効果よりもっと気になったのがステライメージ９での処理時のガイドの悪さです。全般的に良くありませんが特にOⅢ(3nm)が酷いです。星が流れています。オートガイドに特別な差は見られないので、多分焦点距離があっていないのでしょう。実を言うと最初だけ焦点を合わせてフィルターを変更した時のチェックをしていません。同じメーカーのものならそう問題はないと考えていたのですが。（SVbonyのものはそうでしたがANTLIA製は違うにか？）それとNGC7000(北アメリカ星雲)に比較してNGC2174(モンキー星雲)のガイドが荒れています。焦点はNGC7000で合わせていますので、北西から北東に鏡筒が移動して焦点がずれたのでしょうか。そしてガイドの悪さの原因は私のポンコツR200SSに向けられました。
続いて更に悲劇的だったのがＭ１の撮影結果です。あまりにも過去にSD81SⅡで撮影したＭ１と比較して劣悪だったので撮影結果を比較しました。細かい撮影条件は省略します。
SD81SⅡHα(7nm) R200SS-Hα(3nm)
SD81SⅡ-SⅡ(7nm) R200SS-SⅡ(3nm)
SD81SⅡOⅢ(7nm) R200SS-OⅢ(3nm)
SD81SⅡ-ASO合成画像
R200SS-ASO合成画像
そして両者のステライメージ９でのガイド状態を以下に示します。
R200SSは私に扱えるのでしょうか。モノクロナローバンドフィルターのことは吹っ飛んでしまいました。
