セレストロンC8(+レデューサー)でメドューサ星雲(Sh2-274)とAbell 33の撮影

長い間セレストロンC8(+レデューサー)での撮影はありませんでした。R200SSに苦労しすぎたような。2024.2.13はR200SSで撮影しなれた(昨日したばっかり)対象をこれで試してみました。私のセレストロンC8はヤフオクで手に入れ、工夫してそれなりに活躍していたのですが道楽者で強欲の私はもっと良い鏡筒があるのではと別のものに手を出して要らぬ苦労をしているようです。この日の目的はもちろん第一に焦点距離は長くなり対象は大きく撮影できるもののF値が暗くなり映像がはっきりしないのではないかとの懸念に関する比較と、第2に今までのオフアキガイドがバックフォーカスや光路長(60~65mm)の短い鏡筒で適用に苦労してきたのですがそれがC8(+レデューサー)ではバックフォーカスが105mmが最適との情報があります。(今までの私のC8での撮影は最適とはかなりかけ離れた短いバックフォーカスであったことを最近知りました。こんなことは日本語での情報ではあまりなかったような。そしてHATENA ブログでC8を使用している人はあまりいないような。)そこで、バックフォーカスが長くなっても今の設定で問題ないかどうかです。(以前の試験ではC8で上手く行かなかった。)オフアキガイドを検討するようになってから鏡筒とカメラの間にフィルターホイールとオフアキを挟まねばならずその短い距離での設定に四苦八苦でした。まずはR200SSでの組み合わせオフアキをそのままC8(+レデューサー)に取付て撮影開始しました。ところがガイド鏡にはとても明るくボケた状態で星が映り、ガイドが出来ませんでした。焦点距離を調整しようとしましたがヘリコイドが限界に達してできずすぐに諦めました。(ガイド鏡の焦点距離もズレるなかな?)仕方ないので従来使用していたガイド鏡に切り替えて撮影を再開しました。

メドューサー星雲(Sh2-274), 2024.2.13, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: セレストロンC8(+レデューサー):焦点距離1280mm,F=6.3) , カメラ:ASI533MCPro,  0℃ ,  L-Ultimateフィルター,gain 300, 480sec-14cycle,Dark有,Flat処理無, ガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

R200SSで撮影したものより当然大きく映り、内容も遜色ありません。続いてAbell 33をターゲットにしました。R200SSではこれのプレートソルビングは上手く行かなかったのですが、今回は簡単に成立しました。「えらくC8調子いいね」が感想です。ガイドは順調でしたが撮影された映像は星が流れているものがありました。後で調べてみると鏡筒の取付部が一部緩んでいました.(これが原因かは確定できません)

Abell 33, 2024.2.13, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: セレストロンC8(+レデューサー):焦点距離1280mm,F=6.3) , カメラ:ASI533MCPro,  0℃ ,  L-Ultimateフィルター,gain 300, 480sec-7cycle(14cycle撮影するも星が流れたものがあり削除),Dark有,Flat処理無, ガイド:FMA135+ASI385MC(PHD), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブ調整、DeNoise AI処理

今回二つの結果は気分的にはいつものC8より良かったような。フランジバック105mmの効果だろうか。今回の撮影はオフアキを使用しなかったのですが、次の日にフラット撮影をしてみてびっくり。オフアキノズルが主鏡画像の影になっている。いろんな意味でオフアキガイドは一から出直しです。

オフアキガイド有          オフアキガイド無

今、判ったことですがAstroStreet製のオフアキ装置はバックフォーカスの長いものを対象に設計されたものなんですね。それを判らずカットしたりして。でもSD81SⅡ(+レデューサー:バックフォーカス;63.5mm)やR200SS(+コレクターPH:バックフォーカス;65mm)ではこれが必要でした。一方SD81SⅡ(+フラットナー:バックフォーカス;134.5mm)やセレストロンC8(+レデューサー:バックフォーカス;105mm)ではカットしなくても良かったかも。なんか泥沼に入ったような感覚ですがバックフォーカスを少し考慮するようになっただけでも進歩?更にセレストロンC8(+レデューサー)が意外?と優れていることに期待します。