先日からバブル星雲(NGC7635)、M52、クワガタ星雲(Sh2-157)を個別にSD81SⅡ鏡筒で撮影してきました。その中でクワガタ星雲(Sh2-157)があまりよく映らず課題が残りました。2023.9.1にRedcat51鏡筒でこれらの一体撮影を試みました。以前はRedcat51鏡筒はよく使用していたのですが、最近はμ180CやC8の私としては大型の鏡筒に目が向きほとんど稼働していませんでした。久しぶりの使用ですが気分は楽勝と考え臨みました。しかし、問題がいくつも生じました。撮影時間は20:00~21:30の短い時間でその後は雲が出てきて中止です。満月に近いお月様が出てきました。対象物はお向かいの屋根は越えてきましたが、まだ高度は低く、計6本の電線が良い間隔(良いわけがないです)で横たわっています。ガイド鏡にずっと映ってました。
アノテーション画像を以下に示します。下部の黒いのは電線です。Sh2-157はこの画面では示されませんが確実に右上部に入っているはずです。
バブル星雲(NGC7635) を中心に 2023.9.1, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡:Redcat51, カメラ:ASI533MCPro, 0℃ gain 200, DBPフィルター,360sec×12cycle, オートガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2) 画像処理:ステライメージ9でコンポジット, 階調、カブリ処理後 , フォトショップでトーンカーブ,階調調整、De Noise AI 処理
一生懸命画像処理してこれです。クワガタ星雲(Sh2-157)はほとんど出ていません。撮影中はかすかに見えたような気はしたのですが。
そこで2023.9.5にカメラをASI294MMに替えて2023.9.1とほぼ同様の構図でRGBナローバンド撮影を試みました。
2023.9.5 バブル星雲(NGC7635) を中心にクワガタ星雲(Sh2-157)を含めて, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡:Redcat51, カメラ:ASI294MMPro, -5℃ gain 300, Hα,SⅡ,OⅢフィルター,各300sec×4cycle, オートガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2) 画像処理:ステライメージ9でコンポジット, 階調調整、RGB合成後 , フォトショップでトーンカーブ,階調調整、De Noise AI 処理
ASO画像
SAO画像
AOO画像
ASI533MCProにDBPフィルターと違ってASI294MMProにHα,SⅡ,OⅢフィルターでのRGB合成では明確にクワガタ星雲(Sh2-157)が映されました。我が家の玄関先ではDBPフィルターを使用しても淡い星雲では限界があるようです。しかしSh2-157はクワガタ星雲というよりは夜空に泳ぐお魚星雲では?
そして2023.9.7の早朝(AM2:00)に目が覚め、外を覗くと晴れていました。さっそく撮影に取り掛かりました。目標は天頂近くで電線等はありません。
2023.9.7 クワガタ星雲(Sh2-157), 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡:SD81SⅡ(+レデューサー), カメラ:ASI294MMPro, -5℃ gain 300, Hα,SⅡ,OⅢフィルター,各300sec×5cycle, オートガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2) 画像処理:ステライメージ9でコンポジット, 階調調整、RGB合成後 , フォトショップでトーンカーブ,階調調整、De Noise AI 処理
ASO画像
SAO画像
AOO画像
映像自体は上手く撮れたのですが、画像の中で星の焦点が合っているところとそうでないところがあります。何だかよく判らないのですが、今のところSD81SⅡでは鏡筒とカメラを接続するとき、かなり不安定なネジ抑えで止めます。これがちょっとズレたのではと考えています。Sh2-157は金魚ですね。