Sh2-157(クワガタ星雲)の撮影

バブル星雲(NGC7635)の近くにクワガタ星雲(Sh2-157)があることを知り、この撮影を試みました。ちょっと困ったのがHEM27ECの星雲リストの中でクワガタ星雲(Sh2-157)を探し出す方法がわからないことでした。(リストにあるかどうかも判ってないのです)そこでやむなくバブル星雲(NGC7635)を導入した後にSkysafariを用いてクワガタ星雲(Sh2-157)を導入しました。近くにあるのでたいしてズレないだろうとの魂胆です。そうして撮影を始めたのですがそれらしき姿が一向に見当たらないのです。以下にアノテーション画像を示しますが、この中央にクワガタ星雲(Sh2-157)があるはずですが何の記載もありません。

クワガタ星雲(Sh2-157)が中央にあると思われるアノテーション画像(何も見えない)

途中で止めても仕方がないので、ダメなこと覚悟で画像処理まで進めました。

クワガタ星雲(Sh2-157)  2023.8.29, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡:SD81SⅡ(レデューサー),  カメラ:ASI533MCPro,  0℃ gain 200,  DBPフィルター,360sec×4cycle,  オートガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2) 画像処理:ステライメージ9でコンポジット, 階調処理後 De Noise AI 処理, フォトショップでトーンカーブ,階調調整

クワガタをかなり強引に浮き出しました。良かった、見えました。

QBPⅢフィルター,360sec×4cycleで上記と同条件

QBPⅢでは片一方の爪は出てきませんでした。この次はナローバンド撮影してみたいです。その後、バブル星雲(NGC7635)付近もクワガタ星雲(Sh2-157)と同条件で撮影しました。私のアーカイブとしてまとめておきます。

M52とバブル星雲(NGC7635)付近のアノテーション画像

M52とNGC7635  2023.8.29, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡:SD81SⅡ(レデューサー),  カメラ:ASI533MCPro,  0℃ gain 200,  DBPフィルター,360sec×4cycle,  オートガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2) 画像処理:ステライメージ9でコンポジット, 階調処理後 De Noise AI 処理, フォトショップでトーンカーブ,階調調整

QBPⅢフィルター,360sec×4cycleで上記と同条件 

最近はセレストロンC8(+レデューサー)、SD81SⅡ(+レデューサー)鏡筒を使用して360sec露光撮影ではガイドに全く問題がない。600secも試したが星の流れは気にならない。以前は120secでも時に問題があったような。これだとますますナローバンド撮影に傾きそう。