体力も知力も衰え、何とか楽をして星をきれいに撮影できないものだろうかと考える後期高齢者は色々悩むのです。Z4のような望遠鏡があれば上手く行くんだろうか。でも値段が高いなあー。F値の小さい大型反射鏡でもあれば。でも重いし、光軸調整など面倒だなー。玄関先でなく、もっと暗い山奥でも行って撮影したいなー。でも今年で免許は返納するつもりだし、ここ数年運転はしていないし。画像処理はもっと勉強しなくてはいけないんだけど、ちょっとやったら疲れてしまうし、覚えてもすぐに忘れてしまう。そんな中、採用したのが「De Noise AI」です。出来の悪い画像を簡単に改善してくれるとの宣伝に乗って80ドルで購入しました。処理前後の比較を以下に示します。
M101 De Noise AI処理後
処理前
M81 De Noise AI処理後
処理前
感想です。
・AIが何をやっているのか全く判りませんが、何にもしなくても処理は進みます。
・示した画像ではわかりにくいと思いますが、ザラザラ感が消えます。
・印刷後の写真画像の改善が優れています。
・下手な写真ほど改善が進みます。上手な人は必要ないかも。
・簡単、早い、楽。無能な私には最適かも。
そして思い立ったのが先日撮影したM52とNGC6535(バブル星雲)の再処理です。ダークもフラットも撮らずに画像処理したのですが、赤や青の斑点がたくさん出ていました。こんなんもDe Noise AI処理で消えるのだろうかとやりましたがさすがに消えませんでした。そこでやむなく撮影時での条件でダーク撮影し(3日遅れです)ステライメージ9で再処理しました。そうすると「何ということでしょう」NGC6535(バブル星雲)が右隅にきれいに現れました。そしてDe Noisu AI処理をしました。
M52とNGC7635(2023.8.19) 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡:SD81SⅡ(レデューサー), カメラ:ASI533MCPro, 0℃ gain 300, DBPフィルター, 256sec×10cycle, オートガイド:EMA135+ASI385MC(PHD2), 画像処理:ステライメージ9でコンポジット(ダーク処理有)と階調のレベル調整+フォトショップでトーンカーブ処理, De Noisu AI処理
NGC7635(バブル星雲)部分を拡大トリミング
533MCProの角に映ったNGC7635(バブル星雲)でも一応の恰好はしています。と、これで私の本ブログは終了するつもりでした。一晩寝た後、フッとところでQBPⅢで撮った画像はNGC7635(バブル星雲)部分が上手く映っていなかったけどその部分だけ処理したらどうなるのだろうと思ってやってみました。
NGC7635(バブル星雲)部分拡大トリミング QBPⅢフィルター
全体のカラーバランスを無視してNGC7635(バブル星雲)だけを強調するとちゃんと映ってました。そしてこれをDe Noise AI処理すると
De Noise AI処理後
エッ、こんなに変わるの!