5月31日の夜は梅雨の間ながら天気予報では私の住む神戸近辺だけが雲のない素晴らしい晴になるようでした。ここぞとばかりに玄関先に望遠鏡を取り出して、撮影に取り掛かりました。この夜の一番の課題は(1)初めてのクレセント星雲の撮影(2)PHD2のオートガイドができるようになったのでその実践投入(3)ライブスタックと多数枚撮影コンポジットの比較でした。クレセント星雲(NGC6888)が玄関先で撮影可能になるのはお向かいの屋根の上に登ってくる時間なので23時を過ぎるころになります。それまでは今まで撮影したことのある星で肩慣らしです。
SD81SⅡ(+レデューサー), 533MCPro, QBPⅢフィルター, gain 300, -5℃ フォトショップでトーンカーブ処理
M81、M82 ライブスタック 16sec×57frames Total 912sec Dark処理無
ダーク処理がないのでノイズがすごいです。
M81、M82 120sec×16cycle PHD2 オートガイド(FMA135, 385MC) ステライメージ処理
ダークもフラットも処理してませんがまあまあきれいです。C8で拡大して撮影するよりも雰囲気が出ています。PHD2のオートガイドもよくできています。
M92 ライブスタック 7.5sec×121frames Total 907sec Dark処理無
ダーク処理がないのでノイズがすごいです。
M92 120sec×16cycle PHD2 オートガイド(FMA135, 385MC) ステライメージ処理
ダークもフラットも処理してませんがノイズは目立ちません。PHD2のオートガイドもよくできています。
クレセント星雲 ライブスタック 16sec×57frames Total 912sec Dark処理有
20framesのダーク撮影して、ライブスタックを始めました。ダークノイズが完全に消えました。今まで、面倒くさく感じてダーク処理を省いたり、昼間に撮影してそれを適用したりしてきましたが、撮影直前の短時間でこんなに効果があるなんてびっくりしました。絶対に必要なんですね。また、フォトショップで処理する前の画像も下手な処理が必要ないほどきれいでした。
クレセント星雲 120sec×20cycle PHD2 オートガイド(FMA135, 385MC) ステライメージ処理
多数枚撮影のコンポジットは安心して見られます。ステライメージの処理も簡単にしてフォトショップもトーンカーブ処理だけのお手軽画像処理ですが、初めてのクレセント星雲を梅雨の合間に撮影できて、満足です。今からこの星雲は旬ですネ。C5やC8で大きく撮影したり、ナローバンド撮影をして色狂いを楽しんでみたいです。