R200SSでの惨めな結果(NGC1555,M1,IC342)

先日(2023.12.2)のR200SSでの撮影でNGC1555が見事に流れて映り、その原因を焦点ボケとかってに判定しました。リベンジとして2023.12.4にR200SSの光軸を丁寧に調整し、ガチガチに固めて撮影に臨みました。そしてその結果は滲めなものでした。

私がモノクロナローバンド撮影をするときミニ電動フィルターホイールに5枚の1.25inchサイズフィルターをセットします。対象の導入や焦点合わせはUV/IRフィルター、そして当然Hα、SⅡ、OⅢフィルターです。この4枚は焦点がほぼ同じです。さらにもう1枚、系外銀河等の撮影を見据えてIR640フィルターを入れていますが、これを使用した時、焦点距離がずれます。前回の問題はこれを調整すれば問題は解決すると考え、さらに私が勝手に良かれと思ったこと(主鏡の固定、鏡筒の締め付けなど)をR200SSに施しました。

撮影開始前にIR640フィルター設置下のもと電動フォーカサーで丁寧に焦点を合わそうと努力しました。私の焦点合わせは拡大パソコン画面での小さな星の映像でします。焦点をずらしていくと、前回の星の流れが消えた(この時は予想したとうりと満足)かと思うと星は点にならずに小さな歪なリングになり、さらに焦点をずらすと今度は90度ほど角度を変えて星が流れ始めました。何遍やっても同じです。UV/IRフィルターでも同様でした。以前のR200SSもあまり良いとは思っていなかったのですが、さらに改悪されたようです。まあ、しかしこれも私のアーカイブと撮影を続けました。

NGC1555, 2023.12.4, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH) , カメラ:ASI294MMPro,  -5℃ ,  gain 300, IR640フィルター, 60sec-15cycle, dark-10cycle, オートガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブで調整、DeNoise AI処理、拡大トリミング

これで精一杯の焦点合わせです。続いてM1でも撮影しました。

M1, 2023.12.4, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH) , カメラ:ASI294MMPro,  -5℃ ,  gain 300, Hα、SⅡ、OⅢ、を120sec-5cycle, dark-10cycle(オートガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブで調整、DeNoise AI処理、ASO画像(拡大トリミング)

酷い画像です。M1が泣いています。さらにIC342を撮影しました。本当はこの対象をきれいに撮影したかったのです。

IC342, 2023.12.4, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH) , カメラ:ASI294MMPro,  -5℃ ,  gain 300, IR640フィルター, 60sec-15cycle, dark-10cycle(オートガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブで調整、DeNoise AI処理

みっともないので拡大画像は載せません。まあ、映ることは映りました。画像処理のおかげです。以下の写真はナローバンド撮影と上記写真を合わせたものです。

IC342, 2023.12.4, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: R200SS(+コレクターPH) , カメラ:ASI294MMPro,  -5℃ ,  gain 300, Hα、SⅡ、OⅢ、を120sec-5cycle, dark-10cycle, オートガイド:FMA135+ASI385MC(PHD2), ステライメージ9でコンポジット、フォトショップでトーンカーブで調整、DeNoise AI処理、ASO画像

今後R200SSをどうするかと色々悩んでいます。楽しい悩みになると良いんですが。