星雲の本当の色は(2023.3.25)

今までナローバンド撮影で星雲を楽しんできましたが、そのカラーの本当の色はどんなのかといった疑問が湧いてきました。爬虫類が見るのでもない、昆虫が見るのでもない人間様がその目で見た時の桜の花を愛でるような感じが知りたいと思うようになりました。

今まで私はHαは赤、SⅡは緑、OⅢは青の光の三元素で成り立っていると思っていました。(全く判っていないのです。)だからのナローバンド撮影でRGB合成すればそれで良しとしてきましたが、なんかAOO合成がきれいだとかSAO合成が良いとかいろいろありますし、私も組み合わせてそれなりに楽しんできました。(少し後ろめたいところはありました。)鮮やかではありますがほんとはどうなのとか、フィルターだけに頼って喜んでていいのとか感じました。

それで雨が続いたときにナローバンドフィルターを使って室内で撮影、合成してみました。その結果

RGB合成では赤が出ない

AOO合成では黄色が出ない

それで今はほとんど使用していないLRGB合成のRed、Green、Blueのフィルター使って同じものを撮影しました。写真をやっている方には常識のことでしょうが明確に光の三元素で実際のカラー写真となりました。この結果から簡単にいろんな結論を導く能力は私にはありませんが、少なくとも私が今までナローバンド撮影で見た色は人間の目で見た色とは違っているようです。ちょっとショックです。

上記の画像は533MCやFuji E-4の画像と同じで、なにもわざわざモノクロカメラでLRGB撮影する必要もないようにも感じますが、「いやそんなことはあるまい。何かいいことがあるはずだ」の淡い期待で今後ともLRGB合成による星の撮影も検討しようと思います。L画像にHαフィルターを使って撮影している方も多そうでどうなるでしょう。どんどん難しくなってついていけません。系外銀河も撮りたいし。