アーカイブ天体写真(2023.3.13) M1を対象に色々検討

この日はM1を対象にC-5(レデューサー)533MCProでM1を大きく撮影すると同時にいくつかの試験を検討しました。いつもの庭先です。

1.DBP、QBPⅢ、IR640のアメリカンサイズフィルターを手動フィルターホイールにセットしてその映り具合を確認。

2.簡易フラットがそれぞれに有効か?

3.SSone allinone GuiderV2の鏡筒に120mmを用いたときのガイドの有効性。(今までは75mmレンズを用いて有効性は確認済み)

DBPフィルター gain 350, 120sec×5cycle, -10℃

10cycleの予定が家の軒下に対象が隠れ、5cycleに。もう少し露光時間を延ばさないと限界。暗い。

QBPⅢフィルター gain 350, 240sec×5cycle, -10℃

露光時間は120secでもDBPフィルターよりは明るい。240secは十分な明るさ。

IR640フィルター gain 350, 120sec×10cycle, -10℃

QBPⅢフィルターと同程度の明るさ。色は期待しない。

フラット画像はフォトショップ処理でQBPⅢフィルターは明かりがセンターからずれていた。IR640フィルター ではあまりずれていない。フィルターホイールの位置がずれているのか?フィルターホイールが少しガタついているような気もするが。

 QBPⅢフィルターフラット画像               IR640フィルター フラット画像

フラット処理後の画像

フラット処理後の画像はQBPⅢが左下が黒くなっている。IR640ではフラット処理が上手くいっているような気がする。

SSone allinone GuiderV2のオートガイド性能だが、オートガイド無の場合、120secでも星はかなり流れている。オートガイドをかけたとき、240secでも固定されていた。取り扱いが楽で、PHD2ガイディングへの意欲が薄れます。

DBPフィルター gain 350, 120sec×5cycle, -10℃ オートガイド無

今回の撮影で気になったことは、焦点が上手くいっていない。もう一つは、ダーク処理をしていないので、拡大トリミングをするとノイズが目立ちます。ま、あまり気にしないで少しづつ。

拡大トリミング後の画像

(追記)
その後に判ったことですが手動フィルターホイールには回転させるためのダイアル部分に空隙があり、そこから光が入ってフラット処理どころではないようです。電動フィルターホイールでは光が入ることはありませんから問題はないようです。(今からの確認が必要です。)さらに私の使用している電動フイルターホイールは1.25インチですので、フイルターホイールを使わない2インチフイルターを使った時の画像との比較も気になるところです。なんの関係もないかもしれませんが試してみます。それと室内での処理では光量がいつも変化して安定しないため、LED蛍光盤の安いものを買うことにしました。安物買いの何とかかもしれませんが。あっち行ったりこっち行ったりです。