L-Ultimateをモノクロナローバンドで使ってみて

2023.11.23のSh2-132のモノクロナローバンド撮影に際してフィルターにHα、SⅡ、OⅢに加えてL-Ultimateをセットしてどんな映りになるのか試しました。この時のモノクロ画像や合成画像を比較してみました。まずはモノクロ画像です。

Sh2-132, 2023.11.23, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: Redcat51, カメラ:ASI294MMPro,  -5℃ ,  gain 400, Hα、SⅡ、OⅢ、L-ultimateを180sec-11cycle, dark-7cycle

Hαフィルター(ステライメージ9でコンポジット、トーンカーブ調整、DeNoise AI処理)

L-Ultimateフィルター(ステライメージ9でコンポジット、トーンカーブ調整、DeNoise AI処理)

OⅢフィルター(ステライメージ9でコンポジット、トーンカーブ調整、DeNoise AI処理)

L-UltimateフィルターはHα、OⅢ領域を映すため、Hα領域だけを映すHαィルターより映す範囲が広いようです。OⅢフィルターは暗いですがわずかにOⅢ領域が映っています。SⅡフィルターにはまったく映っているようではなかったので映像は割愛します。そしてこれらの画像を合成してみました。一般的なAOO画像は迫力に欠けていました。暗い夜空に星雲を目立たせるのは黄色と考え、L-UltimateフィルターとHαフィルターをASに振り分けてAAO画像を作成し比較しました。

A(Hαフィルター),S(Hαフィルター),O(OⅢフィルター)画像

A(L-Ultimateフィルター),S(L-Ultimateフィルター),O(OⅢフィルター)画像

A(Hαフィルター),S(L-Ultimateフィルター),O(OⅢフィルター)画像

A(L-Ultimateフィルター),S(Hαフィルター),O(OⅢフィルター)画像

いずれの画像も黄色が強調され、青色の姿はありませんが、A(L-Ultimateフィルター),S(Hαフィルター),O(OⅢフィルター)画像はなんとなく、変化に富んでいるように見えます。(勝手な思い込みか)

ここからは追加の構成です。AOOカラー合成した後、L-UltimateフィルターをL画像にしてLRGB合成してみました。トリミング有の画像です。