アーカイブ天体写真(2022.12.28) M31のフラット処理対策

ナローバンド撮影を続けてきましたが、系外銀河では、暗くて効果がなさそうなので、CLSフィルターを使って撮影を試みました。対象はM31で撮影機材はSD81SⅡ(フラットナ-)でカメラは294MMProとSV405CCです。

294MMProでは、フラット処理をしなかった場合、少し大きめの斑点が現れます。これはフラット撮影した画像にも同様に現れます。処理すれば消えますが、画像が少しあれるような。

M31 SD81SⅡ(フラットナ-), 294MMPro, CLSフィルター, gain 150, 120sec×16cycle, フラット処理無

フラット画像 SD81SⅡ(フラットナ-), 294MMPro, CLSフィルター, gain 100, 312.5ms×16cycle

M31 SD81SⅡ(フラットナ-), 294MMPro, CLSフィルター, gain 150, 120sec×16cycle, フラット処理後

SV405CCでは画面上部全体に、黒点のような斑点が現れます。この斑点もフラット画像で強烈に現れ、処理すれば消えます。・

M31 SD81SⅡ(フラットナ-), SV405CC, CLSフィルター, gain 300, 120sec×20cycle, フラット処理無

フラット画像 SD81SⅡ(フラットナ-), SV405CC, CLSフィルター, gain 150, 1.0sec×20cycle

M31 SD81SⅡ(フラットナ-), SV405CC, CLSフィルター, gain 300, 120sec×20cycle, フラット処理後

今の私の技術水準ではフラット撮影はカメラの汚れの除去に使われる程度のようです。ほんとはカメラをきれいにすれば良いのでしょうが、掃除してもきれいになる気がしません。