IR640フィルターってどんなんだろうと訳も判らず試してみました。なんか、変な光が入らなくて、光害地では映りが良いと聞きましたので。鏡筒はSD81SⅡ+レデューサーで、NGC7293、M31,M33をCMOSカメラ183MMProと533MCProで撮影しました。
183MMProでの撮影
NGC7293 gain300, 64sec×20cycle, -17℃
M31 gain350, 64sec×20cycle, -17℃
M33 gain300, 64sec×20cycle, -17℃
533MCProでの撮影
NGC7293 gain410, 128sec×10cycle, -10℃
M31 gain410, 64sec×20cycle, -10℃
M33 gain410, 64sec×15cycle, -10℃
183MMProでは、星だけがきちんと映り、何の処理もせず、合わせただけなのによくできたと思いました。533MCProでは画像が赤く映り、結局、モノクロになってしまうんだなってとこですか。いままで、フィルターを付けることが当たり前のようにしてきた私としては、IR640フィルターでカメラを替えて比較したことで、「こんなにフィルターって大事なんだ」、と思いました。
昔、いや今でもカメラを改造して赤い星雲を映るようにしたなんて話を聞くと、「それってなんぞいな」なんて、最近、星雲を撮影しだしたものには、思いが至らないのでしょう。基本的な知識がないので、なんでも試して自分でみないと実感できません。