μ180CとSV405CCで撮影試験

2024.5.9は快晴が約束されていました。私の保有している望遠鏡のなかで最も焦点距離の長いμ180CとSV405CCでいろいろな対象で撮影を試みました。SV405CCはASI294MCProの低価格品として購入したのですがASI294MCProと比較して抜けている機構としてカメラからフィルターホイールや電動フォーカサーへの接続端子がないことと撮像の上下左右回転ができないことがありました。(そんなことは購入する前にはまったく判りません。「アッ、安いの!試してみよう」それだけです。)そのためR200SSなどでカラー撮影したい場合ASI533MCProを主体に使用してきました。ところがμ180C(+フラットナーレデューサー)でASI533MCProを使用しますとプレートソルビングができません。プレートソルビングでの星等の導入は無能力、怠慢人間の私には必須条件です。ASI294MMPro(フォーサーズ)では問題なくできるので同じ画角のSV405CCで検討したわけです。撮影順および条件は以下にまとめます。

PK164+31.1(ヘッドホン星雲), 2024.5.9, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: μ180C(+フラットナーレデューサー:焦点距離1780mm、F=9.8) , カメラ:SV405CC, -10℃ , gain 450, L-ultimate, 300sec-10cycle,Dark,Flat処理有, ガイドFMA135+ASI385MC(PHD2), 画像処理:ステライメージ9でコンポジット、Pixinsight、フォトショップ、DeNoise AI処理

NGC6543(Cat's eye星雲)は不良な結果。画像なし

M13, 2024.5.9, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: μ180C(+フラットナーレデューサー:焦点距離1780mm、F=9.8) , カメラ:SV405CC, -10℃ , gain 300, IRpass685とZwo Duo, 75sec-15cycle,Dark,Flat処理有, ガイドFMA135+ASI385MC(PHD2), 画像処理:ステライメージ9でコンポジット、Pixinsight AI処理

IRpass685                                                        Zwo Duo

M92, 2024.5.9, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: μ180C(+フラットナーレデューサー:焦点距離1780mm、F=9.8) , カメラ:SV405CC, -10℃ , gain 300, IRpass685とZwo Duo, 75sec-15cycle,Dark,Flat処理有, ガイドFMA135+ASI385MC(PHD2), 画像処理:ステライメージ9でコンポジット、Pixinsight AI処理

IRpass685                                                        Zwo Duo

M57, 2024.5.9, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡: μ180C(+フラットナーレデューサー:焦点距離1780mm、F=9.8) , カメラ:SV405CC, -10℃ , gain 300, Zwo DuoとL-Ultimate, ,Dark,Flat処理有, ガイドFMA135+ASI385MC(PHD2), 画像処理:ステライメージ9でコンポジット、Pixinsight AI処理、拡大トリミング

Zwo Duo,75sec-15cycle           L-Ultimate,150sec-10cycle

今の私の環境でASI294MMProでモノクロナローバンド撮影をしなくてもにL-Ultimateフィルター等を使用すれば、SV405CCを使用してμ180C(+フラットナーレデューサー)で星雲を含めてまあまあの画像が得られたことは収穫でした。また、この組み合わせでプレートソルビングは大体上手く遂行できました。(失敗することもありましたが)

それから私の最近の画像処理ですがステライメージでコンポジットと階調調整、PixInsightでABEとWXTをかけてほぼ終了です。PixInsightでのWBPPは時間がかかりすぎです。私の簡単撮影同様に画像処理も短時間、簡単処理の怠慢をしています。