R200SSの使いこなしに努力(4)

光軸調整が上手く行かないR200SSですが、問題は主鏡と斜鏡の両方にありそうです。兎に角古いものなので、ネジ部分がバカになっているようです。主鏡の調整をしているとパカンと引きネジが外れ背面鉄板と主鏡部分がはがれてしまいます。そこで下の写真のように引きネジボルトをM4-10mmからM4-15mmの長いものに替え、押しいもネジを引いて主鏡部分と背面鉄板をしっかりと固定しました。主鏡の傾きの調整はその後にユルユルとすることにしました。なんかとてもしっかりしたような。

続いて斜鏡部分ですが、外して角度調整ネジの取付が傾いているように見えました。そして角度調整ネジを緩めてみると斜鏡はスプリングで連結されたようにグラグラしていました。「へー斜鏡は角度調整ネジ3本で固定されているだけか」少し驚きました。今まで狂いやすいのは無理に固定しすぎて負荷がかかり少しの動きでずれやすくなったと考え、グラグラ部分をゆすって歪を除いた後、(勝手な感想です)あまり力をかけないようにして斜鏡を固定しました。

この状態でレーザーコリメーターで光軸を調整しました。対応は斜鏡、主鏡共に3本から6本のネジをあまり力を入れないでまんべんなく動かしました。そして光軸が合ったと思われる状態で赤道儀の方位、高度を変化させて様子を見ました。以前とは異なり光軸はズレますがほんの少しでした。いよいよ待った夜本番です。庭にセットした後、再度光軸調整しました。ずれてはいましたがわずかでした。方位、高度を変化してもズレはわずかのように見えました。撮影対象は前日同様のアレイ状星雲(M27)です。

M27, 2023.10.19, 撮影場所:我が家の玄関先, 赤道儀:HEM27EC , 望遠鏡:R200SS(+コレクターPH),  カメラ:ASI294MMPro,  -5℃ ,gain 200, 300sec, Hα:×4cycle, SⅡ×2cycle, OⅢ:×3cycle, オートガイド:FMA135(IR640フィルター)+ASI385MC(PHD2) 画像処理:ステライメージ9でコンポジット, RGB合成,階調調整 , フォトショップで階調調整, トーンカーブ,De Noise AI 処理

ASO画像

ASO画像(トリミング)

SAO画像

SAO画像(トリミング)

前日に撮影したものと大違いです。しかし、星が少し流れています。ガイドが不安定です。赤道儀HEM27ECがR200SSを制御できているのか?また、以前に撮影したM27と比較してどうかというといまのところ判断できません。