アーカイブ天体写真(2023.3.11) フラット撮影の検討

約1か月半ぶりに庭に出て、夜空を撮影しました。実はブログを今年の2月8日に始めてからこれまで約2年に及ぶ天体撮影活動をまとめることに集中したのと(我が家の奥様は「爺ちゃんのマイブームは望遠鏡からブログに変わった」とのたもうておりますが)寒さが少しづつ堪えてきて庭での活動がしんどくなったためです。ただ、だんだん暖かくなってきてこの夜は寒さを感じず短時間ですが、望遠鏡を稼働できました。

この日の主たる目的は

1.久しぶりの作業でちゃんと前にやったことを覚えているか。(年取ると新しくやったことはすぐに忘れます。ブログのまとめも過去のことをまとめるのに苦労しました。まあ、自己アーカイブですので、少々間違っていてもOKと思っています。)

2.それと最近気になっているカメラレンズの汚れです。特にSV405CCがいろいろ内部をいらったためか汚れがひどいのです。それで昼間にASI294MMPro、ASI183MMPro、SV405CC、ASI533MCProの簡易フラット撮影をして夜にその影響がどう出るのか確認をしました。

昼の簡易フラット撮影(この方法は以前にブログで報告しています)では予想どおりASI294MMPro、ASI183MMPro、ASI533MCProはあまり問題がなく、SV405CCの汚れがひどく出ました。それでスイーパー等を使って私なりの清掃をしました。しかしそれでも汚れが大きく残りました。それが以下の写真です。これ以上清掃しても改善する自信がないので、これを使用した時のフラット処理の効果を確認することにしました。

フラット画像 gain 150, 1.0sec×5cycle, 29℃ 三枚目をフォトショップで画像処理

ホントに汚いです。特に右上の黒点が気になります。

以下はRedcat51、SV405CC、QBPフィルターで撮った画像です。白く映っているのはお隣の屋根です。M45と北アメリカ星雲はそろそろお別れのようです。

M45 gain 350, 64sec×3cycle, 15℃ フラット処理無

フラット処理有

カルフォルニア星雲 gain 350, 64sec×3cycle, 15℃ フラット処理無

フラット処理有

M1 gain 350, 64sec×10cycle, 15℃ フラット処理無

フラット処理有

拡大トリミング

簡易フラット処理でもかなり画像は改善されます。(完全ではありませんが)拡大画像ではノイズがかなり出ます。ダーク処理も必要かな?

ガイドスコープの工夫

天体写真を撮られるみな様はガイドスコープをいろいろ工夫されているのでは思うのですが。私は目が悪いのと、腰も元気ではなく、望遠鏡を買ったときに付録のようについてくるガイドスコープは全く使う気がございません。

かがんで(かがむ程度も並みじゃありませんよネ)、小さな穴から暗い夜空を覗くなんて、何かに引っかかって転ぶような怪我のもとです。でも、最初はそれしかないので、できるだけ楽なようにプリズム式のものを使っていました。これだって、取付位置によっては背伸びしたり、かがんだり。

それですぐにCMOSカメラに小さなCマウントレンズを着けて使用しました。しかし、これはパソコンで見なければいけません。パソコンの画面をしょっちゅう切り替えて使用しなければなりません。私はすぐに×を押す癖があり、また、立ち上げるなんてこともありました。

そこで、Fuji E-4にCマウントレンズを着けて、そのLEDファインダーを覗くこともしました。しかし、暗いのと、屈んでファインダーを覗くため、姿勢が大変でした。また、感度をいっぱいに上げても見えにくく、快適とは言えませんでした。ATOMも試しましたが、画角が大きく、星の見え方ももう一つでした。

次に試したのがSVBONYのSC001でした。下の写真に示しましたが、25mm(or 35、50mm、75mm)Cマウントレンズを取り付けるとちょうど良いファインダー画角になりました。タブレットに接続して眺めると楽な姿勢で、望遠鏡の向いている全体を見ることができます。

軒下から見たSC001に映る夜空(軒下も夜空の星もきれいに映っています。)

室内をSC001でタブレットに映し出しています。

HEM27ECのような自動導入赤道儀といっても、目標を最初から真ん中にもってくるわけではありません。最初にSync to Targetで導入調整が必要です。そんな時、SVBONYのSC001を使うことで、作業が大変楽になりました。欠点としては、電源が内蔵バッテリーであるため、その稼働時間が2.5時間程度です。そのため、途中で、バッテリー切れをします。導入後はすぐに電源を落としています。ただ、バッテリー充電口に使用中も充電を続けていれば長く使用できます。

アーカイブ天体写真(2023.1.28) 無謀な挑戦 NGC2392

NGC2392(エスキモー星雲)は今の私の機器では無理だろうと思いましたが、狙って、撮影を試みました。自動導入のあと、10枚程度撮影し合成しましたが、あまりきれいではなく、1枚だけを拡大したほうが、少しだけ鮮明なようでそれを拡大トリミングしました。エスキモー星雲の恰好だけはしているような。

庭先から, SD81S(フラットナー), 533MCPro, gain 250, 120sec×1cycle, -5℃ 拡大トリミング

庭先から, SD81S(フラットナー), 533MCPro, gain 250, 120sec×1cycle

 

アーカイブ天体写真(2023.1.21) M78を頑張る

無理だと思いつつ、M78を撮影しました。何時ものように、庭先です。鏡筒はSD81SⅡ(フラットナー)+294MMProでナローバンド 撮影です。途中で雲が出てきて、最後は中途半端な撮影枚数で終わっています。拡大トリミングしてももう一つ。ウルトラマンに申し訳なく思います。

gain 200, Hα 300sec×6cycle, SⅡ 300sec×6cycle, OⅢ 300sec×1cycle

拡大トリミング

好みの色に調整

 

アーカイブ天体写真(2023.1.19) FMA135と294MMProでナローバンド撮影(3)

庭先から自動導入で中心にNGC2254をおいてと思って撮影しましたが、どれがNGC2254かわかりません。すべて自動導入に頼って、「ここにあるはずだ。見えないけど何か写っているだろう」ってな調子で撮影しています。勉強がたりません。

中心にNGC2254があるはずなのに

Hα SⅡ OⅢ 同条件 gein 200, 300sec×6cycle, 0℃

 

アーカイブ天体写真(2023.1.18) FMA135と294MMProでナローバンド撮影(2)

先日に引き続き、庭先から非常に画角が広くなるFMA135と294MMProでナローバンド撮影をしました。対象はNGC2174(モンキー星雲)IC443(クラゲ星雲)M35の一体撮影です。電線を越えての撮影ですが、予定通り大変上手くいきました。小さい鏡筒(FMA135)は楽ですね。

Hα SⅡ OⅢ 同条件 gein 200, 300sec×8cycle, 0℃

アノテーション画像

トリミング画像

 

アーカイブ天体写真(2023.1.16) FMA135と294MMProでナローバンド撮影(1)

庭先から FMA135294MMProIC485(勾玉星雲)とIC410(髑髏星雲)、さらに米粒のように小さく見えるM78を中心とした夜空をナローバンド撮影しました。

IC485(勾玉星雲)とIC410(髑髏星雲)

Hα SⅡ OⅢ 同条件 gein 300, 300sec×4cycle, 0℃

中心付近にM78(ほんとに米粒です)

Hα SⅡ OⅢ 同条件 gein 300, 300sec×4cycle, 0℃