ライブスタックにおけるダーク、フラット処理

今まで、ナローバンド多数枚撮影をしていてあまりダークノイズを問題にしていなかったのですが、先日のC-8でのライブスタックでダークノイズの多さにびっくりしました。星空撮影初心者の私は手軽にきれいな星の姿が見えることが肝要で、ノイズの除去なんかの面倒くさいことは避けてきました。(時間もかかるし、画像処理で誤魔化すこともできそうで)しかし、だんだん「そうとも言えないなー。SharpCapではダーク処理、フラット処理の機能もあるし、カメラセンサーの掃除も最近したし」と考えが変わってきだして、その効果がどれほどのものかテストすることにしました。

撮影日:2023.5.15 撮影機材:C-8, 533MCPro 撮影条件:ライブスタック撮影  CLSフィルター, 15sec×88cycle(22min)  ダーク、フラット処理有無の比較 対象:M82

ダーク、フラット処理有(オートガイド無)

ダーク、フラット処理無(オートガイド無)

ダーク処理有、フラット処理無(オートガイド有) 

ダーク、フラット処理無(オートガイド有)

ダーク、フラット処理有(オートガイド無)をフォトショップで処理

結果は写真のように一目瞭然でダーク、フラット処理はたいへん効果があることが確認できました。今頃こんな結論でびっくりするなんて、ほんとに初心者です。しかし、費用対効果といいますか、労力対効果といいますか、自分で確認しないと納得できないのも事実です。この時のダーク、フラット撮影は撮影場所の庭ではなくて、事前に自室で行ったものでこれで十分であることも確認出来て良かったです。